自分でもできる!小規模事業者持続化補助金の申請

最近、SNSのThreadsを見るようになったんですが、Meta社のアルゴリズムがすごいのか何なのか、あまり私がフリーランスだというような内容を投稿していない段階から、フリーランスの投稿がおすすめ欄に表示されます。
先日、第18回の小規模事業者持続化補助金の採択発表があったため、その補助金に申し込んだ方の「採択された嬉」「採択されなかった泣」の投稿もたくさん流れてきました。

そんな中で気になった投稿がありました(言い回し等は一部変更してあります)。

小規模事業者持続化補助金、中小企業診断士に申請支援してもらったのに採択されなかった。
もう2回目なんだが…他の人に変えた方がいいのかな?

さらにですが、私は公的機関で窓口相談をしていますが、そこでも補助金の問い合わせは多く受けます。そもそもどのように申請すればいいか、が分からない、ということです。

この記事ではそれを踏まえ、「どんな手順を経て、小規模事業者持続化補助金を申請すればいいか」を準備から申請までの流れを一通りご紹介します。
小規模事業者持続化補助金は支援者なしでも自分で十分に申請が可能な補助金だと考えています。また支援者にお金を払って申請支援をしてもらわずとも公的機関の窓口相談などで内容をチェックしてもらえばよいという印象です。

この記事を読んで、実際の作業について知って帰ってください。

*この記事は第19回小規模事業者持続化補助金の内容を元に作成しています。

また、本ブログは動画でも解説しています。合わせてご視聴ください。

まずは大雑把な流れ

以下に大雑把な流れを示します。

  1. GビズIDプライムに登録する
  2. 募集要項を確認する
  3. 申請内容を確認する
  4. ご自身の事業所のある地域の商工会議所や商工会に連絡する
  5. 申請書を作成する
  6. 商工会議所・商工会にチェックしてもらう
  7. 必要書類を揃える
  8. GビズIDプライムで申請する

それぞれについて見て行きましょう。

1. GビズIDプライムのアカウントを作成する

最近の補助金はオンライン申請が基本になりました。これにはオンラインでの申請には「GビスID」というアカウントの作成が必須です。 GビズIDはこちらからアカウント作成の申請を行います。
GビズIDはこちらからアカウント作成の申請を行います。

ここで注意ですが、アカウントの種類には「GビズIDエントリー」と「GビズIDプライム」の2種類があって、かならず「GビズIDプライム」のアカウントを作成してください。

アカウント作成はマイナンバーカードとNFC機能のあるスマホがあれば最短で即日で完了します。書類送付の場合は1週間程度かかるので、補助金申請に間に合うよう、前もって申請しておきましょう。
GビズIDはいつでもアカウントを作成できるので、暇な時期に作成してしまうのが一番よいですね。

2. 募集要項を確認する

募集要項の読み解きはとても難しいです。正直ここは誰かに説明してもらうのがよいのかもしれない、と思います。
これは補助金申請支援を有償でしている人でもいいですが、公的な経営相談窓口で十分だと思いますし、商工会議所や商工会に問い合わせてもいいと思います。

持続化補助金は現在、以下のサイトから詳細を確認できるようになっています。

商工会地域に関してはすぐにお住まいの地域の商工会検索となり、さらにその後は商工会に問い合わせてほしい、となっています。 そのため、一旦商工会地域の方は「4 ご自身の事業所のある地域の商工会議所や商工会に連絡する」へ飛んでください。

商工会議所地域の方は上記ページから募集要項を探し、主な確認すべき項目は以下の通りです。

  • 補助額・補助額上限・補助率
  • 補助枠の確認(条件に当てはまれば、補助額や補助率が上がる可能性も)
  • 対象経費
  • 申請要件(業種や事業規模、賃金などの要件に当てはまっていない場合は申請ができないこともあります)
  • 準備すべき書類
  • 加点項目(特定の認証を取っていることで、事業内容の採点時に加点がなされます)

これらの確認項目は全ての補助金申請に共通します。
「準備すべき書類」で時間がかかりそうなものは早めに準備の手続き等を始めてください。

3. 計画書に記載すべき項目を確認する

そして、いよいよ申請書類を作成…ではなく、まず計画書に記載すべき項目を確認しましょう。
1でGビズIDプライムのアカウントを作成しましたね? 以下「GビズID」と言いますが、このアカウントを使っていきなり申請ページにログインしてください!

電子申請システムのログインページは第19回の26年3月29日時点ではこちらです。
このURLは公募要領に記載されています。また持続化補助金の紹介ページからもリンクできるようになっています。

そうすると補助金申請の項目が出てきます。
一旦、こちらに入り、疑似的に申請を体験します。最後の申請ボタンを押さない限りは申請になってしまわないので、安心してください。

ここで以下を確認します。

  • 申請内容の項目
  • 上限文字数

なぜこんなことをしないといけないのか。それはこれまで申請項目の記載されたワードのフォーマットが配布されていましたが、電子申請になり持続化補助金のフォーマットが無くなってしまったんです。
オンライン上のフォームで作成しろ、ということでしょうか。作成中に途中で消えてしまう可能性もなくはないので、私はオンラインで作成することはオススメしません。

申請項目と文字数をWordやGoogleドキュメントにメモをして、そのファイルに後から申請内容を作成するのがよいでしょう。
フォームは2ページ目、3ページ目と続くので、入力のための空欄に「XXX」のような適当な文字を打って次のページに進んでください。

4. ご自身の事業所のある地域の商工会議所や商工会に連絡する

ここで商工会議所や商工会に連絡します。会員でなくても大丈夫です。
「持続化補助金を申請したいんですが…」と言うと、この後の流れを担当の方が説明してくれます。

そしてなぜこの早いタイミングで連絡をするかというと、持続化補助金には商工会議所・商工会が発行する書類が必要となるからです。
これは計画書の内容に対して「問題ないですよ」という書面なのですが、この発行の方法がそれぞれの商工会議所や商工会によって異なります。

人が多い地域(東京都23区内等)ですと、発行のための予約が申請締め切りの2週間前に締め切られることもありますし、また一緒に相談しながらある程度記載する内容を整理してくれる手厚い商工会議所・商工会もあります。
そのため、申請書を作る前に商工会議所・商工会に連絡しましょう、としたのはそのためです。

5.申請書を作成する

いよいよ「3. 計画書に記載すべき項目を確認する」で確認した内容で申請書を作成します。 項目は以下のことが多いです。

  1. 自社の状況
    概要、強み弱み、市場の状況等
  2. 今後取り組みたい事業内容
    事業内容、ニーズ、自社や地域への経済効果、自社のどういった課題を解決するか等

基本的に補助金は2で新しいことをしてさらに集客をしたい・売上を上げたい・何かしらのプラスを作りたい、という目的のために使います。既存の事業と何ら変わらないけれど、資金繰りが厳しいので補助金がほしい、という内容では採択は難しいと言えるでしょう。

6. 商工会議所・商工会にチェックしてもらう

申請書が完成したら商工会議所・商工会にチェックをしてもらいます。「4. ご自身の事業所のある地域の商工会議所や商工会に連絡する」で連絡をした際にこの後の流れやチェックの予約を取ったと思うので、それに従います。

担当者から申請書のブラッシュアップ項目などが言われる可能性もあります。その場合はそれに従って内容を修正・ブラッシュアップしましょう。
内容が問題ない、と判断されれば様式4と呼ばれる書面が発行されます(第19回の場合。様式番号は申請回によって異なる場合もあります)。

7. 必要書類を揃える

補助金申請には確定申告書や決算書、法人の場合は履歴事項全部証明書等を準備する必要があります。加算を取る場合は他の書類を準備しなければいけません。
こちらは申請時期に余裕を持って揃えましょう。

また1点注意事項は「書類に付けるファイル名が定められていること」です。厳しい補助金によってはこれが異なっているだけで一発アウトな場合もあるため、募集要項をしっかりと読んで指定されたファイル名を付けましょう。

8. 電子申請システム上で申請する

申請書も完成、書類も揃ったらいよいよ申請です。 3でログインしたページに再度GビズIDを使ってログインし、申請作業をしてください。
基本的にはファイルからのコピー&ペーストがよいでしょう。

この際に注意事項としては「余裕を持って申請すること」です。現在募集中の第19回の申請締め切りは2026年4月30日ですが、最終日当日は申請作業をする人が多くなり、サーバーも重くなりがちです。
また申請時に思わぬトラブル(書類が足りない、募集要項に記載されていない制限があった等)があるため、直前申請は避けた方が無難です。

私が申請支援をするときには前日に申請が完了するようにスケジュールを組むことが多いです。何かあってもリカバリーもできますし。
ちなみに補助金は早く申請書を出すメリットはあまりありません。たまに「早く提出した方がいい点数で採点してくれますか?」と聞かれますが、採点基準が変わるようなことはないです。
補助金によっては早く提出すると書類が足りているか、何か誤りがないかをチェックし、訂正の連絡をしてくれるものもありますが、これはごく一部です。

そのため、めちゃくちゃ早く出す必要はないですが、最終日ギリギリで提出は避ける、くらいの感じで十分です。



いかがでしたでしょうか?
補助金申請は慣れないと本当に疑問だらけだと思います。ここで流れを把握するとご自身でできてしまう事業者さんもいらっしゃるでしょうし、やはり難しい、という方もいらっしゃるでしょう。

有償サービスに誘導する補助金コンサル会社さんでは無料相談もやっていますが、一度地域の経営相談窓口に相談に行くことをお勧めします。
そう言ったところは申請書作成のお手伝いも無料で行っています。

全国、すべての都道府県にあるという意味では「よろず支援拠点」もオススメです。私も埼玉県のよろず支援拠点に月数回勤務しています。
事業計画書をご自身で作れるような事業は目的も明確で、根拠もしっかりしており、採択されやすい印象にあります。ぜひ、一度公的な支援も活用しながらご自身で申請作業をされることも検討してみてください。